学術委員会 - 委員会

公益社団法人日本障害者歯科学会
理事長 野本たかと
学術委員会委員長 岡田芳幸

拝啓

時下ますますご清祥のことと、お慶び申し上げます。

さて、本学会では、会員の障害者歯科に関する知識と技術の向上をはかる目的で課題研究を募集し、採択された研究課題を推進していただくため研究費の助成を行っております。本年選考分(委託期間は2027-2028年)の本学会宿題委託研究は学会指名による方式となります。

学会指名による宿題委託研究について本学会代議員のご意見を賜り、13課題についてご提案いただきました。ご提出いただいた課題を基に検討を行い、本年度の宿題委託研究における学会指名テーマとして以下の3課題を選定いたしました。

  1. 障害児・者歯科診療におけるヒヤリハットやインシデントに関連したエラーの予防・再発防止策の有効性や課題などを検証する研究
  2. 障害児・者歯科医療におけるACP(アドバンス・ケア・プランニング)とSDM(共同意思決定)についての研究
  3. 神経発達症児における発達年齢の違いが偏食改善支援の効果に及ぼす影響を検討する研究

つきましては、これら3つの指名課題に基づき、会員から研究計画を公募いたします

下記「指名課題および趣旨」を参照の上、ご自身あるいは推薦者が現在実施している研究、または今後実施を予定している研究が指名課題の趣旨に沿う場合は、ぜひ積極的にご応募くださいますようお願いいたします。

応募された研究計画につきましては全指名課題を通じて総合的に評価したうえで、理事会で協議し1課題を本年選考分(委託期間は2027-2028年)の宿題委託研究として採択します。

締め切り:9月4日(金)
提出書類:研究計画(任意書式)
提出先 :事務局(E-mail:jsdh@kokuhoken.or.jp
助成額 :500,000-1,500,000円(2年間総額:年間75万円を上限とする)

敬具



指名課題および趣旨

指名課題1:障害児・者歯科診療におけるヒヤリハットやインシデントに関連したエラーの予防・再発防止策の有効性や課題などを検証する研究

【趣旨】
医療現場におけるリスクマネジメントは患者様の安全確保と医療の質の維持に不可欠です。障害児・者歯科診療において歯科医師および歯科衛生士が関与する場面で発生するヒヤリハットやインシデントに着目し、その背景にある人的要因、環境要因、組織的要因などを分析するとともに、エラーの予防および再発防止に向けた取り組みの有効性や課題を検証する研究を募集する。
【評価項目例】
○ ヒヤリハット・インシデント事例にみられる共通の人的要因、環境要因および組織的要因の分析
○ スタッフとの連携における情報共有の実態と、共有不足が生じやすい状況・要因の分析
○ 診療場面や患者の障害特性、全身状態などと、ヒヤリハット・インシデントの発生との関連の検討

指名課題2:障害児・者歯科医療におけるACP(アドバンス・ケア・プランニング)とSDM(共同意思決定)についての研究

【趣旨】
障害児・者歯科医療におけるACPおよびSDMの実践状況や課題、意思決定支援に関わる要因を明らかにするとともに、本人の意思や価値観を尊重した歯科医療・支援のあり方を検討する研究を募集する。
【評価項目例】
○ 患者本人の価値観や希望、意思決定能力および意思表出の状況を把握するための方法の検討
○ 患者(家族)の価値観・代理意思決定者の確認・情報共有などに関連する要因の分析
○ ACPやSDMの過程における歯科医師・歯科衛生士の視点、認識および気づきに関する調査

指名課題3:神経発達症児における発達年齢の違いが偏食改善支援の効果に及ぼす影響の検討

【趣旨】
偏食を有する神経発達症児を対象として、発達年齢の違いが偏食改善支援における介入方法の適合性や支援効果、改善までの期間などに及ぼす影響を明らかにするとともに、発達段階に応じた実践的な食支援モデルの構築に資する研究を募集する。
【評価項目例】
○ 偏食を有する神経発達症児において、発達年齢の違いが介入方法の適合性および支援効果に及ぼす影響の検討
○ 発達年齢と、偏食の種類や程度、食物の受容状況との関連の分析
○ 障害児への実践的な食支援モデル構築への提言の基盤となるデータの収集

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