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障がいのある方々に安心して歯科治療を受けていただくために(日本歯科麻酔学会・日本障害者歯科学会共同声明)

2024年10月25日

公益社団法人 日本障害者歯科学会
理事長 野本たかと
一般社団法人 日本歯科麻酔学会
理事長 宮脇卓也

障がいのある方々に安心して歯科治療を受けていただくために

2学会共同声明

 障がいのある方の歯科治療を行う際、歯科診療台に座ってもらえない、口を開けてもらえない、口の中を診させてもらえない場合があります。さらにむし歯の治療を行う際には嫌がり、動いてしまいます。これは、自分の気持ちを言葉で言えない彼ら、彼女らが拒否行動で自分の気持ちを表現しています。この時、嫌がっている彼ら、彼女らを抑えて歯科治療を行うと、次回から歯科診療室を見るとパニックになり、歯科受診すらできなくなります。また拒否行動を抑制して神経の歯科治療を行うことは極めて困難で、抜歯を選択せざるを得ないことがあります。障害のある方の気持ちに配慮して、円滑で安全に、そして適切な歯科診療をするために薬物を使った方法があります。薬物を用いた方法のひとつとして全身麻酔があります。
 全身麻酔での歯科診療は、手術室での外科手術の際の全身麻酔と同じで、麻酔薬によって処置中の意識がなく、痛みやストレスを感じない状態です。全身麻酔中は気管挿管によって気道が確保され、呼吸の状態、血圧や心拍の変化、不整脈の有無がモニタリングされています。よって体の異常に対してすぐに対応できるため、安全性が高く、体動がないことから、適切な歯科治療ができるだけでなく、障害のある方に嫌な思いをさせないメリットがあります。しかし、手術室での外科手術の際の全身麻酔と同様に、極めてまれに命に関わる様な状態になることがあります。昨年7月に大阪府堺市で全身麻酔中に発生した医療事故によって、男子生徒が死亡するという不幸な出来事がありました。亡くなられた方のご冥福をお祈りするとともに、遺族である家族の皆様に心よりお悔やみ申し上げます。

 私どもの学会の調査では、障がいのある方に対して、全身麻酔下で歯科治療をしていることを公開している施設は全国で150箇所程度あります。その多くの施設で歯科治療のために長期の待機を余儀なくされておられ、多くの障がいのある方々が順番を待っておられる状態です。しかし、何よりも安全な歯科医療を提供することが最優先であり、不幸な医療事故を二度と繰り返してはなりません。学会としても再発防止に努めて参ります。

 私どもの学会は、より一層医療安全に留意し、障がいのある方々に寄り添い安心して歯科治療を受けていただけるよう取り組んでいく所存です。


能登地方における豪雨災害で被災された皆様へ

このたびの能登地方における豪雨災害により、お亡くなりになられた方々、そのご遺族の皆様に対し謹んでお悔やみを申し上げますとともに、被災された皆様に心よりお見舞い申し上げます。早期の復旧をお祈り申し上げます。

障がいのある方におかれましては、歯や口のトラブル、食べる事について困り事がありましたら、近くの障がい児・者の歯科診療を行う歯科診療所や、当学会事務局までお問い合わせください。

また、被災された当学会会員の皆様におかれましても、厳しい環境の中、障がいのある方々への歯科保健医療の復旧に尽力されていることと存じます。学会としてご協力できることがございましたら、ご一報ください。

公益社団法人 日本障害者歯科学会
理事長 野本たかと


令和6年1月1日に能登半島で発生した地震により被災された皆様へ

令和6年1月1日に能登半島で発生した地震により、お亡くなりになられた方、そのご遺族の皆様に対し謹んでお悔やみを申し上げますとともに、被災された皆様に心よりお見舞い申し上げます。早期の復旧をお祈り申し上げます。

障がいのある方におかれましては、歯や口のトラブル、食べる事について困り事がありましたら、近くの障がい児・者の歯科診療を行う歯科診療所や、当学会事務局までお問い合わせください。

また、被災された当学会会員の皆様におかれましても、厳しい環境の中、障がいのある方々への歯科保健医療の復旧に尽力されていることと存じます。学会としてご協力できることがございましたら、ご一報ください。

公益社団法人 日本障害者歯科学会
理事長 小笠原 正


【重要なお知らせ】日本障害者歯科学会「QR会員証」をご確認ください。

日本障害者歯科学会
会員各位

「第40回日本障害者歯科学会総会および学術大会」(札幌)から、「QR会員証」を使用します。「QR会員証」をスマートフォンに表示し、会場でQRコードリーダーにかざします。これにより、後に「OHASYS(オハシス)」から参加証明書を取得できるようになります。学術大会当日、スムーズに「QR会員証」の表示ができるよう、事前にOHASYSにログインして、「QR会員証」が表示できるかをご確認ください。

なお、「QR会員証」による参加履歴の登録は、本学会認定資格(専門医指導医・専門医、認定医指導医・認定医、指導・認定歯科衛生士)を取得されている方だけでなく、これから認定資格取得予定の会員の方も全員、必ずご登録ください。
※非会員の方はこちらの「QR会員証」による参加履歴の登録は必要ありません。

「QR会員証」の表示に必要なもの

  1. スマートフォン
  2. 会員番号
  3. パスワード

「QR会員証」の表示方法

1.OHASYSにログイン


  • お手持ちのスマートフォンから https://ohasys.net/login を開きます。
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  • パスワード発行には、会員番号・氏名フリガナ(半角カナ)・生年月日・パスワード発行用のメールアドレスの入力が必要です。
  • 会員番号が不明な方やパスワード設定がうまくいかない場合には「各種お問い合わせ」をご利用ください。(11月7日までにお問い合わせください)
  • 上記でもログインできない場合には、本学会事務局(jsdh@kokuhoken.or.jp )までお問合せください。

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