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アナフィラキシーの典型的症状は皮膚や粘膜症状のいずれかが急速に発現し、かつ呼吸器症状、循環器症状のどちらかを伴います。アナフィラキシーの症状に類似する3つの疾患と、アナフィラキシーとの鑑別ポイントについて紹介します。

1つ目の喘息は、喘鳴や咳嗽、息切れ等のアナフィラキシーと共通する気道症状がみられます。しかし、瘙痒感、蕁麻疹、血管性浮腫、腹痛、血圧低下はみられません。

2つ目のパニック発作は、息切れ、頻脈、嘔気等の共通する症状がみられますが、蕁麻疹や血管性浮腫、喘鳴、血圧低下はみられません。

3つ目の血管迷走神経反射は、血圧低下、失神、嘔気等の共通する症状がみられますが、蕁麻疹、皮膚紅潮、呼吸器症状はみられません。特に皮膚、粘膜等の症状の有無が鑑別するポイントとされます。

参考文献

Anaphylaxis対策委員会.アナフィラキシーガイドライン2022.日本アレルギー学会.

日本障害者歯科学会医療安全委員会
吉岡真由美


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