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昨年になりますが、高血圧のガイドラインが6年ぶりに改訂になりました1)。解説2)によれば、高血圧管理・治療ガイドライン2025(JSH2025)は、予防から治療までを一体的に扱うため「管理・治療」という名称に改められ、診断基準は診療室血圧140/90mmHg以上(家庭血圧135/85mmHg以上)で変更がありませんが、降圧目標は年齢・合併症を問わず全年齢で130/80mmHg未満(家庭血圧125/75mmHg未満)を基本目標としています1,2)。

家庭血圧は診療室血圧値よりも優れた予後の予知因子として、標準化された方法で測定することが推奨されています。家庭血圧の測定は、降圧薬治療による過剰な降圧、あるいは不十分な降圧の検出の他に、白衣高血圧、朝の高血圧、仮面高血圧、治療抵抗性高血圧の診断と治療方針の決定にも有用とされています1)。測定には上腕カフ式血圧計を使うことが推奨されており、手首カフ式血圧計による測定は推奨されていません。

生活習慣改善として、減塩、適正体重維持、節酒、禁煙などのほか、野菜、果物、乳製品などのカリウムを多く含む食品を意識して摂ることが推奨されており、運動に関してもウォーキングなどだけでなく、筋力トレーニング(レジスタンス運動)も降圧効果があるとして、スクワット運動、腕立て伏せ、プランク運動などが紹介されています1,3)。スマートフォンアプリは介入6ヶ月までは有効であるが、長期間の効果に関するエビデンスは不十分とされています1)。学会員の皆様はもとより、歯科の患者さんにも改善すべき点があれば、お勧めしてはいかがでしょうか。

参考文献

1)    日本高血圧学会.高血圧管理・治療ガイドライン 2025.ライフサイエンス出版.東京,2025.
2)    阿部雅紀 : 高血圧管理・治療ガイドライン2025~改訂ポイント~, 日大医誌 84(6): 257–261, 2025.
3)    【医師監修】患者さん向け|高血圧ガイドライン2025をやさしく解説|血圧目標と治療法の基本 » Welbyプラス.  Accessed 2026年6月29日.

日本障害者歯科学会医療安全委員会
宮下直也


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